キャッシングする前には、利子がいくらつくのかを頭に入れておく必要があります。そのためには、実質年率の金利計算を行っておきましょう。
キャッシング返済の実質年率とは、借りたお金を1年後に一括で返す場合につく利子の割合です。
実質年率20%で100万円を借りた場合、1年後につく利子は100万円×20%=20万円となります。借りた金額100万円と利息20万円を返済しなければならないので、この場合、最終的に返さなければならない金額は120万円ということになります。
これは単純化した考え方で、実際は日割りになります。そのため、月に一度のキャッシング返済をする場合は、元金を返すにつれて利子も小さくなります。
月一度のペースで1年で100万円を返しきる場合、半年後には借りている元金は元の半分です。利息も当然、半分になるわけです。返済直後の利息より、返済が半分まで進んだ時の利息の方が少なくなるのは、借り入れ元金の額がより少ないからです。
キャッシングを利用する時に、月に一度の12回払いで契約をしたと仮定します。100万円に対し実質年率20%なら、最終的な利子は約11万円です。返済まで2年かける場合、返済総額はほぼ122万円です。
実質年率計算は手計算でするにはややこしいので、仕組みを軽く把握するに留めておきましょう。実際の計算はインターネットのシミュレーションソフトなどが便利です。
日割りで実質年率を算出する場合、『借入金額×実質年率×日数÷365』になります。返済期日の度に、実質年率に基づいて借入残高からその時点での利息をつけるという計算方法がキャッシングローンの考え方です。
利息の設定方式は幾つかあり、一般的な実質年率方式の他にはアドオン方式があります。
アドオンとは「付け足す」という意味のadd onからきた利息計算方式で、計算のわかりやすさ、見かけ上の金利の低さが特長です。現在アドオン方式を目にする機会が少ないのは、消費者金融の利率表示は実質年率によって行うよう義務化されているためです。
実質年率と異なり、借入金の最初の数字に対してのみ利息計算をするのがアドオン方式です。
アドオン率20%で100万円を借りた場合、1年後につく利子は100万円×20%=20万円となります。12回に分けて返済する場合には、一回の返済金額は120万÷12=10万円ずつになります。計算がシンプルで理解しやすいのがアドオン方式のメリットといえるでしょう。
例えば、同じ条件でアドオン方式ではなく実質年率で計算する場合、1年後の返済総額は111万円です。このように、同じ20%表示でも実質年率方式とアドオン方式では全く違う利息になります。
これは、返済が進みその借入金の減少に合わせて利息も減らすのか、元の借入金のまま計算するかという差です。
アドオン方式では、実質年率方式に比べて利率を低く表示できるので、ともするとお得な利率だと思われてしまいがちです。アドオン方式の利率表示は実質年率より小さく表示されます。見かけの金利に振り回されないようにしましょう。
お金を借りる時にまず確認すべきことは、実質年率です。何回に分けてどのくらいの期間をかけて返済するかによって利息額が変わるため、算出方法も知っておいた方がいいでしょう。
返済総額を把握するためには、キャッシング時に返済計画を立てておくことです。
借入金に対する利子の割合を、1年後に一括で払う場合で表記したものが実質年率です。利息だけでなく、融資実行までの手数料や印紙税なども返済総額に含む場合、実質年率はそれらを含めて算出するものです。
お金を借りた時に発生する諸費用も含めた全ての返済金額を、年利という形で表示したものが実質年率なのです。融資を受ける時、実質年率に基づいた利息の他に手数料などの別用途として請求がある会社は、違法の可能性を考えなければなりません。本来は違法ですが、利息の他に法外な手数料を上乗せするという方法を使うような闇金融などもあります。
キャッシング利用時には、見せかけの低金利などに乗せられることのないよう注意が必要です。近年では実質年率の表示は法令で義務化されています。
正確な金利の比較ができるのが実質年率方式であり、返済方法や返済回数に差があっても問題ありません。キャッシング時は、実質年率の表示を確認することが必要不可欠です。実質年率方式の弱点は計算が非常に煩雑なことです。手計算では時間がかかりすぎ、シミュレーションソフトなどを使わなければ利息が算出できません。